二〇一一年六月二一日

僕の躰中のピアスがガタガタに崩れ落ちて仕舞つた。ボールがいくつも取れて、シャフトがないものすらある。右のニップルのピアスを見ると片側だけボールが外れてゐた。他のピアスも確かめる。いくつもピアスが取れてゐる。もう一度右のニップルのピアスを確かめる。今度は全部無くなつてゐる。
外れたピアスが全てシンクの上に散らばつてゐた。僕がつけてゐない筈のピアスも沢山。青い石がついたボールだなんて、僕は知らない。僕は必死でピアスを集めようとする。その途端、水が流れた。ピアスが沢山流れてゆく。僕はそれに追いつけない。