二〇一一年九月二〇日

僕達は僕の戀人と、久々に逢ふ知り合ひのRとその彼女との四人で遊んでゐた。Rの彼女とも仲良くなれて、僕の戀人はRと、僕はRの恋人とで盛り上がつてゐた。
だけども戀人とRがあまりにも盛り上がり過ぎて僕とRの戀人を放置状態にして仕舞つたので僕は淋しく為つたと同時に戀人を放置する彼にほんの少しの怒りも覚えた。

戀人とR、そして僕とRの戀人は椅子に座つてゐて椅子と椅子の距離すら二・三〇メートルくらゐ空いてゐて僕の戀人とRは恐ろしい程会話に花が咲いてゐた。だけれどもあまりにも長い時間僕とRの戀人の二人きりにされ頭の片隅にもない様で僕とRの戀人はだんだんと厭な気分に為つてきて流石にそれは僕にとつてもRの戀人にとつて非道いし失礼だと思ひ僕は戀人の名前を呼んだ。
「××〜」と名前を呼んでも彼は気付かず、Rがそれに気付いて彼に「××、呼ばれてるよ」と教えてゐた。