2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

二〇一一年三月三〇日

部屋は真暗で(いつも寝る時は暗闇にしてゐる)気付くと布団越しに僕の上に男が馬乗りになつてゐた。叫び聲を出さうにも、恐怖で聲がひとつも出ない。馬乗りになつてゐる男は恐らく見知らぬ男、それだけは分かつた。暫くして、やつと聲が出る様になつた所、…

愛と夢と希望を売つて生きてゐます

一八歳の頃から、愛と夢と希望を売つて生きてゐる。 結局其れはニセモノなのだらうけれど、其れでもさうして生きてゐる。 そんな事を、テキーラ煽つて上機嫌な儘に歩いてゐた新宿にて気付かされたのだ。 誰かを心底愛したことや、誰かに心底愛された事がある…

二〇一一年二月二四日・其の参

僕はシャワーを浴びてゐた。洗顔をしてゐて、ふと、顔面の違和感に気付く。リップのピアスのボールが取れてゐた。此れは困つたな、と思ひつゝ、代はりのボールをピアス容れから探した。リップのピアスは14Gで、14Gのリング用のボールなら沢山あるのにバーベ…

二〇一一年二月二四日・其の弐

昔の戀人に数日前に貸した三〇〇〇円を返して貰ひに行つた。普段なら三〇〇〇円だなんてなんてこともないのだが、今の僕は体調を崩しずつと仕事に行けず、医療費ばかり嵩んで其の日暮らしのお金にも困つてゐたのだ。本当にあいつに返す気があるのだらうか、…

二〇一一年二月二四日・其の壱

僕は繁華街にゐた。道を歩いてゐると、たまたまK姐さんに出逢つた。それから他のバンド友達のKも、偶然に歩いて來て、三人で「おゝ」と云ふ感じになつてゐた。K姐さんのメイクがいつもよりもばつちりだつたので(顔に色とりどりの小さな星のスパンコールが沢…

二〇一一年三月二二日・其の弐

僕のベースの師匠の親友のTから師匠が亡くなつた事を聞いた。あまりにも突然の出來事に僕は放心状態に陥り、只々途方に暮れてゐた。師匠よりも僕の方が必ず先に死ぬと思つてゐたのに、師匠はまだ23なのに、如何してこんなに早く、如何して僕より早く、如何し…

二〇一一年三月二二日・其の壱

僕がお店に出勤すると、沢山の女の子の荷物がなくなつてゐた。皆口々に「私のドレスがない。」「私の靴がない。」「ねえ、私のポーチ見なかつた?」と云ふ様なことを話してゐる。 さうして僕の荷物も無くなつてゐた。ドレスと靴が見当たらなくて、僕はお仕事…

二〇一一年三月一五日

ドラマーが見つからない儘に準備もロクに出來ずライヴの日が來て仕舞つた。僕とコジカはライヴハウスにゐた。他のバンドがライヴをしてゐる最中に抜けだして二人でぶらぶらと歩いてゐた。ある建物に入ると其処には沢山のテーブルがあり、その上には色々な種…

呪ちゃん本日の奇行

朝9時過ぎに錠剤を飲み込み寝ようとしてみる ↓ 10〜11時にtwitterでツヰートしてゐるが記憶なし ↓ 勿論ベッドに入つた記憶もなし ↓ ↓ ↓ 18時過ぎ起床 ↓ ロフトから降りた瞬間目にしたのが倒れたクローゼットとCDケース ↓ 痛い左手を我慢し乍もなん…

二〇一一年二月二八日

僕は起きる。いつものベッド、いつもの布団、いつもの枕にいつものシーツ。いつも通りに今が何時か分からない。 黒いシーツに精液が数箇所こびりついて乾きゝつて白く為つてゐる。僕は其れを見て溜息をつく。また洗濯しなくちやいけないぢやないか、と思ふ。